大粒のイチゴのような赤い花穂が特徴の「クリムソンクローバー」が福井県福井市河水町の田んぼに咲き、訪れる人を楽しませている。
ストロベリーキャンドルとも呼ばれるクローバーの仲間で、田畑にすき込むと肥料の代わりになる「緑肥作物」として知られる。同町では農事組合法人「こうすい」が6年ほど前から、化学肥料を使わない米作りの一環で育てている。
昨秋2・4ヘクタールに種をまき4月末から咲き始めた。1月の大雪の影響で草丈が低いというものの「花はしっかり咲いてくれた。けなげでありがたい」と同法人の吉田優一郎さん(70)。今が見頃で、写真愛好家が撮影を楽しんでいるという。
5月6日に刈り取って田にすき込み、月内に田植えを行う。秋に「クリムソンクローバー米」として同市河増町の農産物直売所「喜ね舎」で販売する。