氷見漁港に25日、定置網に入ったブリ211本が水揚げされ、氷見魚(さかな)ブランド対策協議会(会長・森本太郎氷見漁協組合長)の判定委員会は「ひみ寒ぶり」漁の開始を宣言した。2011年度の制度導入後、例年より約1カ月遅れの宣言。待望のシーズン到来に浜は活気づいた。
同市比美町の氷見魚市場には、17キロを超える大物をはじめ丸みを帯びたブリが並べられた。競り人たちの一段と熱を帯びた声が響く中、次々と競り落とされ、商標入りの専用箱と販売証明書を付けて出荷された。仲買人たちは「いよいよ来た」「最高のクリスマスプレゼントや」と顔をほころばせた。
「ひみ寒ぶり」は昨季から6キロ以上を基準とし、氷見漁協などでつくる判定委員会が大きさや本数などを総合的に判断して漁開始を宣言。11年度は11月26日、12年度は11月20日、13年度は11月13日といずれも11月中に宣言されていた。