石川県は5日、北陸新幹線開業に合わせて整備が進む金沢城公園玉泉院丸庭園のライトアップを時間の経過とともに3段階の色合いに変化させることを明らかにした。夕暮れから夜にかけてオレンジ、黄、白色に移り変わる演出となる。橋爪門二の門と合わせ、新幹線開業の1週間前となる3月7日に開園し、夜の観光拠点を目指す。
ライトアップのコンセプトは「石垣をスクリーンにした灯(あか)りの絵巻」とする。オレンジ色は「夕焼けの庭」、黄色は「宵の庭」、白色は「月見の庭」をイメージさせる仕掛けとなっている。
玉泉院丸庭園は石垣や三十間長屋が背景にあり、県は、季節ごとに園内の桜や新緑、紅葉、雪づりにも効果的に光を当て、金沢の風情を伝えたい考えである。ライトアップにより、桜や祭り、名月、新年といった四季を象徴する演出も検討している。
谷本正憲知事が5日の年頭会見で明らかにした。玉泉院丸庭園の開園に合わせ、現行の「いもり坂口」は「玉泉院丸口」と名称を改める。来場者は玉泉院丸口から入園し、玉泉庵と唐傘の高台の両休憩所からライトアップを観賞できる。