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土器や勾玉、歴史に触れて 長野で出土品展、25日講演会

信濃毎日新聞(2015年1月24日)

 県内で本年度発掘・整理された縄文から江戸時代までの出土品展「掘るしん」が23日、長野市篠ノ井布施高田の県埋蔵文化財センターで始まった=写真。土器など約100点を展示し、25日には講演会も企画。信州の歴史に触れて―と来館を呼び掛けている。

 目を引くのは、中野市上今井の南大原遺跡で見つかった約2千年前(弥生時代中期)の「土器棺墓(かんぼ)」。二つのかめを口の部分でつないで遺体を納めたとみられ、かめの一つの復元品(直径約37センチ、高さ約50センチ)を展示した。同センターの大竹憲昭調査部長は「きれいな形の出土は珍しく、当時の葬送文化や社会性を考える上で貴重」とする。

 ほかに、佐久市前山の「洞源(どうげん)遺跡」製鉄炉跡で見つかった平安時代の鉄滓(てつさい)(製鉄の際に生じた残りかす)や、長野市篠ノ井塩崎の「塩崎遺跡群」で掘り出されたヒスイ製とみられる弥生時代中期の極小勾玉(まがたま)なども展示している。

 2月20日まで(午前10時〜午後4時、無休)。入場無料。講演会は25日午後1時半から、同センター向かいのグリーン長野農協グリーンパレスで、明治大の石川日出志教授が「邪馬台国時代の千曲川流域と周辺世界」と題して話す。無料。問い合わせは同センター(電話026・293・5926)へ。

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