福井の冬の味覚「水ようかん」の多彩な商品箱約140点を一堂に紹介する展示「水ようかんギャラリー」が、福井市中央1丁目(新栄商店街)のカラオケ喫茶「憩いの場タガワ」で開かれている。昭和40年ごろまで使われていた漆塗りの木箱も並び、訪れた人の目を楽しませている。2月中旬まで。
同市の荻野靖弘さん(35)の"コレクション"。4年ほど前から毎冬、各地の商品箱を集めており、県内を中心に京都や大阪、三重などのものもある。木箱は、市内の老舗菓子店から寄贈を受け、今年初めて展示した。
箱の色は茶や赤、オレンジ、青などさまざまで、厚みを持たせたデザインも。冬をイメージさせる越前水仙や雪の結晶、雪景色のほか、東尋坊や気比の松原、越前大野城などの名勝が描かれた箱も多く、原材料の欄には黒糖や小豆などのほか、コーヒーと記すものもあり、作り手のこだわりが垣間見られる。荻野さんは「味わいも包装も含めて、水ようかんは地域色豊かな福井の食文化であり資源。福井の誇りとして守り続けてほしい」と話している。火曜は休み。