西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)は、北佐久郡軽井沢町で運営する軽井沢・プリンスショッピングプラザへの海外誘客を強化する。29日、外国人観光客のニーズが高い無料の公衆無線LAN(WiFi=ワイファイ)を2月1日にショッピングエリア全体で導入すると発表。テナントに働き掛けて免税店を増やすほか、本年度内に祈祷(きとう)室の設置も予定する。
WiFiは、機器を設置して20カ所のアクセスポイントを設け、駐車場を除くショッピングエリアのほぼ全域、約90%で使えるようにする。これまでは、一部店舗が独自に提供していた。インターネット環境を充実させ、免税店などの情報も載った同施設のホームページ閲覧や会員制交流サイト(SNS)の利用を促す。買い物の利便性を向上させ、商品の購入につなげる。
導入するWiFiは利用登録不要。認証画面は日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)で表示する。
祈祷室は、イスラム教などの礼拝場所として、既存建物の空きスペースを利用して設ける。同社によると、西武グループの施設で祈祷室の常設は初めて。
免税店は現在、全239店のうち52店。2月1日に3店増える予定で、100店舗を目指すとしている。