のと鉄道(穴水町)の穴水駅構内で1~3月に特産カキを味わえる「あつあつ亭」で、団体ツアー客向けの平日営業の利用が伸びている。今期の利用客数が、前年の4倍以上に当たる約500人に達する見込みとなった。あつあつ亭は営業開始から4年目を迎え、里山里海の多彩な特産品を気軽に味わえる場として、観光客数が落ち込む冬場の誘客の目玉になっている。
あつあつ亭は通常、土日と祝日に営業している。のと鉄道が本社1階と、線路をまたぐ陸橋内に、七輪(しちりん)を組み込んだテーブル計11席を置き、カキの炭火焼きやフライ、かきご飯を味わえるほか、能登ワインなども提供している。利用客は年々増え、昨年は過去最多の4780人が訪れた。
平日営業は昨年、列車の旅を組み込んだツアーを企画する旅行会社の要望で、団体ツアー客に限定して始まった。昨年の平日営業は6日間で、7組119人が利用した。今年は4日時点で、3月末までに18組の利用が見込まれ、13日間の営業が決まっている。