老朽化で14年ぶりの改修工事が進められてきた志賀町増穂浦(ますほがうら)海岸にある観光名所「世界一長いベンチ」が間もなく完成する。町は11日にオープニングセレモニーを開き、観光再生の一歩とする計画だ。
県産材のアテを使用して座面とテーブルを改修したほか、背もたれを取り除き、後方に設置した「陶板コーナー」を見やすくした。全長は460・9㍍で変わらない。ベンチ横や周辺の国道249号沿いには、町と連携協定を結ぶ金沢美大の学生がデザインした案内看板を新設した。地震の影響で工事は約2カ月ストップしていたという。
町担当者は「ベンチの完成を機に、志賀町に観光客が戻ってきてくれるとうれしい」と期待している。