甘露煮や空揚げに調理されるアラレガコ=7日、永平寺町松岡上合月の「さぎり屋」

甘露煮や空揚げに調理されるアラレガコ=7日、永平寺町松岡上合月の「さぎり屋」

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希少魚アラレガコの食文化伝えたい 甘露煮など販売

福井新聞(2015年2月8日)

 九頭竜川の希少魚、アラレガコの魅力を食文化を通して伝え、守っていこうと福井県永平寺町内の川魚料理店が7日、伝承料理の甘露煮作りを行った。今年から本格的に甘露煮を販売し、魅力を発信していくという。

 この料理店は、九頭竜川の食材を生かした地域おこしを目指す「さぎり屋」=永平寺町松岡上合月=で、数年前から試験的にアラレガコを甘露煮や空揚げに調理している。今年は椛山義洋代表(67)が、福井県立大や小浜水産高などが連携して成功した養殖物と、町内の五松橋下流で採れた天然物を、それぞれ約30匹ずつ確保した。

 天然物は20~23センチと良型で黒々としており、この日は店員が串に刺して炭火で素焼き。口がぱくっと開き、水分が抜けたところで天日干しした。この後、茶炊きし、いったん冷まして酒とみりんで数日、煮込んで仕上げる。

 またアラレガコの空揚げなどが用意され、関係者らが九頭竜川の珍味を味わった。椛山代表は「特に、若い世代に九頭竜川の恵みを見て、食べて、感じてほしい。伝統的な食文化の復活、継承につながれば」と話していた。

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