福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺に新たな修行僧が入門を求める「上山(じょうざん)」が18日始まった。新参僧たちは山門前に立ち続け、修行の心構えを試された。
午前7時すぎ、黒の衣に網代(あじろ)がさをかぶり、わらじを履いた「一番上山」の7人が雪に囲まれた山門をたたいた。間もなく先輩の僧が現れ、訪れた目的などを問いかけた。新参僧は「道元禅師のお膝元で修行しにやって参りました」などと答えた。そして約2時間立ち続けた後、ようやく門を通された。
新参僧は約1週間、座禅中心の修行を行う。上山は3月末ごろまで続き、全国各地から約80人が入門する。