全国の丼が集う「第1回ワール丼カップ」が3月14、15の両日、福井県福井市の福井駅前電車通りで開かれる。実行委員会が19日、開催概要を明らかにした。「全国丼グランプリ」で金賞を獲得したものなど全国各地の14の丼と、県内有志による6の丼が一堂に会する。販売テントが立ち並び、個性豊かな丼の数々を味わってもらう。
昨年9月、「井に点を打ったら丼」として、丼で本県を盛り上げる福丼県プロジェクトが始動。全国丼連盟(全丼連)からは「福井県は丼の聖地」と認定された。
同プロジェクト実行委が、福丼県を全国に発信する事業としてワール丼カップの本県誘致を計画。全丼連とともに実行委を組織し準備を進めてきた。初日は北陸新幹線の金沢開業に当たり、関東方面からの来場も期待される。
全国丼グランプリは全丼連が昨年7、8月に自薦、他薦を問わず参加者を募集。約1300の丼が集まった。全丼連がこの中から200の丼に絞り込み、同9、10月、ネットで投票を呼びかけた。
この結果、11部門で75の丼が金賞を受賞。このうち今回は、9丼の店舗や団体がワール丼カップに参加している。地域おこしご当地丼の振興を図っている「全国丼サミット」や全丼連の推薦による参加丼もある。
金賞の丼は本県の元祖ソースカツ丼、タルタルソースカツ丼をはじめ、宮城県のとよま油麩(ふ)丼、京都府の国産牛ステーキ丼、鹿児島県のかのや黒豚薔薇(ばら)丼など。本県有志では勝山水菜ぼっかけ、ボルガ丼、若狭贅沢(ぜいたく)よくばり丼などが名乗りを上げている。
両日とも午前10時~午後4時。会場の福井駅前電車通りを車両通行止めとし、通りの両側に丼の販売テントがずらりと並ぶ。価格は1杯500~1千円前後。勝木書店前から鳩の門通りまでの路上には、テーブルを設置する予定。
福丼県プロジェクトでは、県内の丼を楽しみながら観光してもらう事業「丼ツーリズム」を展開しており、ワール丼カップは同事業の一環。同プロジェクト実行委の野坂昌之委員長は「丼の聖地としての証しとなる大会。丼はもちろん、全国の人に福井の素晴らしい観光資源を楽しんでもらいたい」と話している。