3月14日の北陸新幹線金沢開業に合わせ、県がJR福井駅西口広場に設置する動く恐竜モニュメント3体の据え付け作業が19日夜、始まった。3月7日にお披露目される。駅外壁には巨大壁画や、恐竜が飛び出して見える絵画パネルも登場。観光客らの記念撮影スポットになりそう。
モニュメントなどは県が約1億1800万円をかけ整備。3体は全長10メートル級のフクイティタン、同5メートル級のフクイサウルスとフクイラプトルで、顔や手足が動く。「拡張現実(AR)」の技術を使い、スマートフォンなどを通して見ると立体映像が楽しめる。
設置されるのは、市が整備しているタクシー、自家用車乗降場の一画。西口には現在、広場整備工事用に高さ2メートルの仮囲いがあり、その内側では高さ5メートルの足場も組まれている。市駅周辺整備課によると、お披露目に間に合うように足場は撤去。仮囲いも低いものに取り替え、西口正面からモニュメント方向の視界を確保することにしている。
巨大壁画は縦10メートル、横45メートル。県内で骨や足跡の化石が見つかっている恐竜、鳥類など約20体が描かれる。歩道に面した壁には縦4・6メートル、横7・3メートルのパネルを2枚設置。壁を突き破って飛び出すトリケラトプス、壁の穴から獲物を狙って今にも飛び出しそうなフクイラプトルが出現する。
モニュメントは12月末まで設置し、西口広場の工事の都合で来年1月に移設する。県によると、移設先は検討中。壁画やパネルは2018年の福井国体まで設置する。