春のゴルフシーズンを迎えた北佐久郡軽井沢町のゴルフ場で、北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業で来やすくなった北陸地方からの予約が増えている。1日、シーズン入りの安全祈願祭が行われた「軽井沢72ゴルフ」は、昨季当初はほとんど入っていなかった北陸からの予約が、今季は既に千人以上あるという。
同ゴルフ場を運営するプリンスホテル(東京)は昨年、延伸を見据え金沢市に営業拠点を設けPRしてきた。北陸からの利用は、昨季全体で千人ほど。今季の予約は宿泊を伴う金沢からが中心で、「ぎりぎり日帰り圏内」の富山県も、今後増えるとみている。
同ホテルの赤坂茂好・取締役専務執行役員は、安全祈願祭で「今年は北陸から新しいお客さまがお見えになる。ウエルカム精神で迎え、満足して帰ってもらいたい」とあいさつ。昨季は4月1日だけだった割安の特別料金を、今季は10日までの平日に増やす。
始球式も行い、碓氷峠にある熊野皇大(こうたい)神社とゴルフ場の地元の八幡(はちまん)神社の禰宜(ねぎ)、水沢貴文さん(38)が、宮司の父光男さん(74)と安全祈願後、そのままの装束でティーショット。「清々しく打たせていただいた」と話した。
コースを管理するグリーンキーパーの福田豊さん(52)は「(豪雪の昨季と違い)今冬はほどよい雪。状態良くスタートできた」と話した。