北陸新幹線開業後、金沢市の近江町市場で干物の売り上げが増加している。保存期間が長く安価なため、観光客らの土産物として重宝され、一部の鮮魚店では、土日祝日に新幹線開業前の2~3倍、平日でも1・5倍ほどとなった。干物売り場を拡大する店も出ており、近江町に新風景を描いている。
市場内では、ノドグロやホッケ、カレイなどの干物がずらりと並ぶ店頭で、観光客が2パック、3パックと買い込んで保冷かばんにしまい、持ち帰る姿が見られた。東京から北陸新幹線に乗って訪れた女性(76)は「腐る心配がないから安心できる」と話し、友人に配るためにアナゴやイワシの干物を買った。