木曽郡木曽町開田高原から望む御嶽山に21日、雪形「種まき爺(じい)さん」が現れた。20日からの大雨で一気に雪解けが進み、腰を曲げて地面に手を伸ばすような形が山肌にくっきり。開田高原観光案内所によると、見える時期は昨年より1カ月半ほど早いという。
案内所職員の向原充子さん(53)によると、21日午前11時ごろから御嶽山に掛かっていた雲が晴れ、雪形が見えた。今月初めにいったん形が見えかけたが、8日に雪が降り、18日時点では山肌は真っ白だったという。
長野地方気象台や案内所によると、開田高原では、昨年4月は最低気温が氷点下になる日が計22日あったが、今月は21日までに計7日と比較的暖かい。開田高原西野の県宝「山下家住宅」で見られるミズバショウも、例年より10日ほど早く見頃を迎えつつあるといい、向原さんは「早いペースで季節の移り変わりが進んでいる」と話していた。