長野市の善光寺で25日、御開帳中盤の重要行事、中日庭儀(ちゅうにちていぎ)大法要(天台宗)が行われた。盛装した大勧進の小松玄澄貫主(かんす)や一山住職らが回向柱前に勢ぞろいし、読経。大型連休の初日とあって大勢の参拝者が訪れ、青空の下、二十数本の朱傘が境内に花開く晴れの儀式を見守った。
御詠歌を詠う女性たちに導かれ、稚児や古式の装束をまとった数百人の行列が大勧進をたち、輿(こし)に乗った小松貫主と共に回向柱前へ進んだ。法要の後、住職らは本堂回廊に上がり、時計回りに1周。ハスの花びらをかたどった五色の紙片をまくたびに参拝者らから歓声が上がり、ひらひらと空高く舞い上がる紙片にわれ先にと手を伸ばし、笑顔で拾い集めた。
5月9日には浄土宗の中日庭儀大法要が行われる。