周囲に霧が立ちこめる中、カヌーを楽しむ人たち

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長野県 木曽路 アウトドア・レジャー

「御岳湖」でカヌーツアー再開 観光再起の弾みに

信濃毎日新聞(2015年5月5日)

 長野県木曽郡王滝村の王滝観光総合事務所は4日、昨年9月に始めたものの、3週間後に起きた御嶽山の噴火以降、自粛していた同村と同郡木曽町境にあるダム湖「御岳湖」でのカヌーツアーを再開した。打撃を受けている観光業の再起に弾みをつける狙いだ。朝から雨が降り続く中、県内外から4組10人の親子連れが参加した。

 ガイドからパドルの使い方を教わった後、参加者たちはカヌーに乗り込んだ。最初は「バックするにはどうしたらいいの?」などと声を上げていたが、間もなく自在にカヌーを操れるようになり、1時間半ほど湖面から周囲の景色を楽しんでいた。

 木曽町に別荘があるという千葉県八千代市の会社員、林宏人さん(40)は、近くで楽しめることを探していて、このツアーのことを知った。御嶽山の噴火以降、別荘に来るのは初めてで、「少し心配もしたが、調べてみて大丈夫だと分かった」。初のカヌー体験は「本当に気持ちが良かった」と話した。

 関係者で協議し、今年2月に再開を決めた。宿泊やウオーキングと組み合わせたコースも加え、準備を進めてきた。ガイドの田島勝之さん(49)は「今年は登山が厳しいので、カヌーで村を盛り上げていきたい」と話した。

 5、6月は週末を中心に予約を受け付ける。11月3日まで。申し込みは王滝観光総合事務所(電話0264・48・2257)へ。

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