富山湾の魅力を発信する民間応援組織「美しい富山湾クラブ」の設立総会が10日、射水市の海王丸パークにある日本海交流センターで開かれた。会長に永原功北陸経済連合会長、副会長に高木繁雄県観光連盟会長と板倉北日本新聞社長、理事長に四方正治県セーリング連盟会長(県議)を選出。環境保全や魅力発信に向けた事業計画を決めた。
富山湾は昨年10月、「世界で最も美しい湾クラブ」総会で、世界37カ所目となる加盟が決定した。日本では松島湾(宮城)に次いで2カ所目、日本海側では初。これを機に富山湾の魅力をさらに高めようと、経済界や観光、民間団体が中心となって設立した。 総会には約90人が出席。発起人を代表して永原氏が「海越しに3千メートル級の立山連峰を望むことができる。この魅力を発信していきたい」とあいさつ。高木氏は「富山湾に誇りを持ち、力を合わせて価値を磨いていくことが大切」と述べ、石井知事と夏野射水市長が来賓あいさつした。
クラブの規約や役員、オブザーバーを決定。本年度の事業計画にはロゴマーク募集や、国内最大規模のヨットレース「タモリカップ」(7月)、海岸清掃活動、ダイビング体験教室への協力などを盛り込んだ。タモリカップ大会名誉会長の森田一義(タモリ)さんから寄せられた「美しい富山湾の自然を守るため、応援させていただきたい」とのメッセージが紹介され、総会後には海王丸をバックに記念撮影した。
クラブ事務局は、県セーリング連盟事務局(射水市海竜新町・新湊)に置き、今後も法人・個人会員を募る。
富山湾沿岸では、4月に「富山湾岸サイクリング」が行われたほか、10月には射水市で「全国豊かな海づくり大会」が開かれる。11月の「富山マラソン」では、新湊大橋もコースの一部となる。
■役員・オブザーバー名簿
▽名誉顧問=石井知事
▽顧問=森富山市長、高橋高岡市長、夏野射水市長、澤崎魚津市長、本川氷見市長、上田滑川市長、堀内黒部市長、笹島入善町長、笹原朝日町長
▽理事=川村人志高岡市観光協会長、牧田和樹射水市観光協会長、木下荘司魚津市観光協会長、松原勝久氷見市観光協会長、早川祐一滑川市観光協会長、川端康夫黒部・宇奈月温泉観光局代表理事、扇原紀昭入善町観光物産協会長、鹿熊裕二朝日町観光協会長、荒木勝伏木富山港・海王丸財団会長、森本太郎県漁業協同組合連合会長、穴田甚朗県JA中央会長、桑名博勝富山地方鉄道社長、小林忠行県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長、入江良明富山湾海岸をきれいにする活動の会代表、村上和久県サイクリング協会長、水口益克県小型船交通安全協会長
▽理事・事務局長=高桑幸一県セーリング連盟理事長
▽監事=西岡秀次富山商工会議所専務理事
▽事務局=岡田一広県セーリング連盟理事、羽根由PCO代表
▽オブザーバー=白石康次郎(海洋冒険家)、寺島紘士笹川平和財団常務理事・海洋政策研究所長、張勁富山大大学院理工学研究部教授、安念幹倫県埋蔵文化財センター所長、小境卓治氷見市立博物館長、蓑島毅ひみ漁業交流館魚々座館長、坂本信幸高岡市万葉歴史館長、原田義範射水市新湊博物館長、宮本博行富山市科学博物館長、小林昌樹ウェーブパーク滑川駅長、麻柄一志魚津市埋没林博物館長、稲村修魚津水族館長、大沼俊之国土交通省海洋政策課長、森弘継国土交通省伏木富山港湾事務所長、大木県地方創生推進室課長、神埜県港湾課長、杉田県環境政策課長