福井県内各地の河川でアユの遡上(そじょう)がピークを迎えている。福井市稲津町の足羽川では11日、初夏の日差しを受けて銀りんを輝かせ、飛び跳ねる姿が見られた。
同川稲津橋の下流にある堰(せき)には階段状の魚道が設けられ、天然アユの群れが上流へと向かっていた。魚道のない所でも高さ約2メートルの堰を乗り越えようと体長5~10センチの体を揺らし、何度もジャンプしていた。
同川のアユ釣りは6月13日に解禁される。地元漁協の江川正生(まさお)組合長は「遡上を見ると、シーズンが近づいてきたと実感する。これから解禁に向けた準備で忙しくなるねぇ~」と目を細めていた。