福井の魅力を取材する台湾人向け日本観光情報サイト「樂吃購」の吉田社長(左)ら=13日、福井市の養浩館庭園

福井の魅力を取材する台湾人向け日本観光情報サイト「樂吃購」の吉田社長(左)ら=13日、福井市の養浩館庭園

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台湾人向け人気サイト 福井の観光魅力を取材

福井新聞(2015年5月14日)

 台湾人向け最大手の日本観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)」を運営する「ジーリーメディアグループ」(本社東京・台北、吉田皓一社長)の一行が13日、福井県を訪れて福井市の国の名勝養浩館庭園などを取材した。北陸新幹線開業を機に全国11エリア目となる「北陸版」を7月に開設し、訪日客が最も多い台湾人観光客に福井の魅力をアピールする。

 現地スタッフが日本の観光地、トレンドを紹介する「樂吃購」は2011年秋に開設し、台湾や香港で毎月50万人以上が利用する人気サイト。都市圏以外でも東北や北海道など各地域の魅力を発信しており、現地ユーザーの強い要望を受けて北陸版を開設することになった。北陸新幹線開業のニュースは台湾でも大きく取り上げられ、吉田社長は「都市圏から地方への旅行にシフトしており、あまり知られていない北陸への機運が高まっている」と説明する。

 この日は、吉田社長らと養浩館庭園を訪れたライターの謝佩吟(シャペイイン)さんが、担当者から庭園の歴史や構造の説明を受け、美しい景観を熱心に写真に収めた。引き続いて市立郷土歴史博物館では、打ち掛けを羽織る体験をした。

 政府観光局によると、14年の訪日客は推計1341万人で過去最高を記録。国・地域別では台湾が282万人でトップだった。本県へも台湾が最も多く、県観光振興課によると、14年は8330人(宿泊者)で中国の4950人を大きく引き離している。

 一行は、14日は県立恐竜博物館や芦原温泉、15日は東尋坊や気比神宮を訪れ、取材活動を行う予定。吉田社長は「台湾人は、世界一日本に詳しい外国人。福井の恐竜は強烈なインパクトになる。グルメや日本酒、歴史などコンテンツが豊富で、石川、富山との差別化も図れるのでは」と話していた。

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