ポスターやチラシを手に五箇山民謡祭への来場を呼び掛ける実行委メンバー=南砺市商工会五箇山事務所

ポスターやチラシを手に五箇山民謡祭への来場を呼び掛ける実行委メンバー=南砺市商工会五箇山事務所

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県内外20団体集い競演 6月6日に五箇山民謡祭

北日本新聞(2015年5月15日)

 五箇山合掌造り集落の世界文化遺産登録20周年を記念した「五箇山民謡祭」が6月6日、南砺市菅沼(上平)の五箇山合掌の里で開かれる。県民謡民舞大会も兼ね、麦屋節、こきりこなど"民謡の宝庫"と呼ばれる五箇山に地元の各保存会をはじめ県内外の20団体が一堂に集い競演する。民謡や和紙すきの体験会、なんとうまいもん市も同時開催する。

 南砺市相倉(平)と菅沼の五箇山合掌造り集落は1995年12月、白川郷(岐阜県)と共に世界遺産に登録された。民謡祭は県や市、市商工会、両集落などでつくる世界遺産五箇山合掌文化アカデミー事業実行委員会(委員長・高田市教育長)が今後の記念事業のキックオフイベントとして企画した。五箇山に根付く文化・民謡を通して「人が暮らす世界遺産」の魅力を発信し、観光振興、地域活性化につなげる。

 合掌の里野外ステージに越中五箇山麦屋節保存会、越中五箇山こきりこ唄保存会(共に平)、越中五箇山民謡保存会(上平)など地元をはじめ県内の民謡団体が次々と登場。昨年の全国高校総合文化祭で最優秀賞を受賞した南砺平高校郷土芸能部、五箇山とゆかりがある能登麦屋節民謡保存会(石川県輪島市)も出演する。隣接する世界遺産の菅沼集落にもサブステージを設け、五箇山民謡を披露する。

 入場無料で、こきりこのささら踊りや五箇山和紙の手すきの体験ブース、なんとうまいもん市と題した特産品の販売・飲食コーナーなども設ける。昨年結成した五箇山塩硝鉄砲隊の砲術演武もある。

 14日に市商工会五箇山事務所で準備会を開いた実行委メンバーは「民謡ファンだけでなく、多くの人が見て触れて味わって五箇山の魅力を満喫できるイベントにしたい」と張り切っている。

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