福井市の特産品「金福すいか」が光沢のある黄色い実を膨らませ、栽培が盛んな同市の棗、鶉地区の畑で収穫が始まっている。
金福すいかは同市園芸センターが開発した。直径約20センチ、重さは約2キロとサイズは小ぶり。種がほとんどなく、真っ赤な果肉の糖度は11度以上で、まろやかな甘みが楽しめる。
同センターによると、今年は両地区を中心に市内38戸の農家が栽培。多くは7月下旬までに収穫され、約7千個の出荷を見込んでいる。
同市白方町の鳥居伸一郎さん(41)のビニールハウスでは23日早朝、約150個を収穫。はさみでつるを切り、トラックに丁寧に積み込んでいた。鳥居さんは「今年は気温の高い日が多く出来もいい。他のスイカと食べ比べて味の違いを楽しんでほしい」と話していた。