「古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘」(同展実行委=県立美術館、福井新聞社、福井テレビ主催)は5日、開幕して初の日曜を迎えた。会場の福井市の県立美術館には大勢のファンや家族連れらが訪れ、「神秘的」「色彩が美しい」と口にしながら、エジプト文明の秘宝に見入った。
同展は、世界屈指の古代エジプト美術品収集で知られるガンドゥール美術財団(スイス・ジュネーブ)の所蔵品を日本で初公開。紀元前の王(ファラオ)や貴族らの副葬品約150点を展示している。
エジプトを旅行し、ピラミッドや古代美術に興味があるという鯖江市北野町の眼鏡部品製造業、松原弘二さん(78)は「小さな工芸品やつぼなども保存状態が良いし、美しい。文明が栄えていた様子がうかがえる」と話した。福井市加茂河原2丁目の主婦、上田洋子さん(62)は「神秘的で素晴らしい。夫婦が描かれた石碑が印象的だった」と荘厳な雰囲気を肌で感じていた。
装飾品の鮮やかな色彩や金の輝きも目を引き、福井市宝永小2年の山田智加さんは「ネックレスがキラキラしていてきれいだった」と興味深そうに話していた。
同展は8月30日まで(7月21日、8月3日休館)。