北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(座長・稲田朋美自民党政調会長)の検討委員会は6日、初会合を衆院議員会館で開いた。福井県の敦賀以西は若狭、米原、湖西の3ルートで大阪までつなぐ案があるが、委員長の高木毅衆院議員は「まずは整備計画で決まっている小浜(若狭)ルートを検証していく」との方針を示した。
メンバーは本県の高木氏、滝波宏文参院議員はじめ、石川、富山、京都、大阪、滋賀の国会議員ら10人で構成。高木氏はあいさつで「湖西、米原ルートという考え方は承知している。地方創生、東海道新幹線の代替機能といったことも考えながら、ルートを決めなければならない」と述べた。
会合では、1973年に若狭ルートでの整備計画が決まった北陸新幹線のこれまでの経緯や、全国の整備新幹線の現状などが報告された。若狭ルートから検証作業を始め、建設コスト、工期、地元同意、運行主体であるJR西日本の意向などを参考に、ルートを選定する。
福井県は若狭ルートを「公式ルート」として、フル規格による整備を求めるが、石川県では早期整備を優先させるために、米原ルートへの要望が強まっており、絞り込み作業は難航も予想される。