福井県敦賀市の敦賀まつりは3日目の4日、最大の呼び物の山車(やま)巡行が行われ、豪華に飾られた6基が敦賀市中心部を練り歩いた。過去2年は天候不順で中止になっており3年ぶりの開催。秋めく港町を舞台に繰り広げられる久々の戦国絵巻を大勢の市民らが楽しんだ。
敦賀の山車は室町時代以来の歴史があるとされ、等身大の武者人形に本物の甲冑(かっちゅう)や能面を飾り付けるのが特徴。敦賀城主・大谷吉継や柴田勝家らの武将を舞台からはみ出すように迫力満点に配置し、戦国の合戦を表現した。
午前中、一時雨に降られたものの各山車は無事地区を巡行し、正午すぎには気比神宮前に集結。地域の子どもも大人も引き手となり「えんやさーえ」「おいすくで」の掛け声で大通りを練った。
「金ケ辻子(かねがずし)山車」など市指定文化財3基の水引幕は市が2012年度までに復元新調。"3基そろい踏み"がようやく実現し、沿道を埋めた観光客らは盛んに記念撮影していた。