21日に開幕する高岡市中田地区の「第32回中田かかし祭」(北日本新聞社共催)を前に、かかしコンクールの審査会が20日、同地区中心部であり、下麻生伸町1区長寿会の「鯉(こい)に乗った琴高(きんこう)仙人」がグランプリに輝いた。
コンクールは団体、個人、子ども、素朴なかかしの4部門あり、ことしは市内外から88作品の応募があった。同長寿会がモチーフにした琴高仙人は、鯉を乗りこなしたという伝説を持つ中国の仙人。竹と針金で作った骨組みにわら約10キロを取り付け、幅約3メートル、高さ約1・5メートルの鯉を表現した。同長寿会長の石田政夫さん(79)と制作責任者の北川福二さん(79)は「うろこの質感を出すのに苦労した」と話す。
祭りは23日まで中田中央公園をメーン会場に開催。世相を反映したユニークなかかし約200体が並ぶ。期間中の午前10時~午後5時は特産品販売やフリーマーケットがある。
▽団体(1)中田地区婦人会(2)アルカスコーポレーション(3)宮町自治会、中田父母クラブ連合会▽個人(1)桃井久美子(2)井上登美子(3)内河工業▽素朴なかかし(1)高岡市更生保護女性会中田支部(2)滝自治会(3)宮本暎久▽子ども(1)中田小学校(2)滝児童クラブ(3)浦野恩見・苑子・真紀