野菜や果物を使った見立て細工の祭典「福岡町つくりもんまつり」が23日、高岡市福岡地域中心部で開幕する。300年以上続く奇祭で、話題の人物や出来事を表した47点が並ぶ。住民らは22日、見栄えなどを確かめながら仕上げ作業に追われた。24日まで。北日本新聞社共催。
つくりもんまつりは、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し野菜や果物を供える地蔵まつりがルーツとされる。今回は地元を中心に33団体が出品し、作品の数はこれまでで2番目に多い。
高岡市と福岡町の合併による新市誕生10周年を記念し、高岡や福岡の魅力をアピールする作品が目立つ。地元の中島町青年会は、福岡で江戸時代から養殖されてきたコイをテーマに「コイ祭(さい)」を出品する。神社での祭りの様子を表現。中に野菜で作ったコイを1匹隠し、見学者に見つけてもらう。22日はジャガイモやサツマイモを使って作業を進めた。浅地隆佳会長(44)は「祭りの楽しい雰囲気を感じてもらいたい」と話した。
中心部の通りは23日午前10時から午後10時まで歩行者天国となる。あいの風とやま鉄道福岡駅前の区画整理事業に伴い、主なイベントはミュゼふくおかカメラ館周辺で行う。問い合わせはまつり実行本部、電話0766(64)3088。