江戸後期から続く「海老江曳山(ひきやま)まつり」が23日、射水市海老江地区(新湊)で催され、豪華な装飾が施された3基の曳山が海に臨む町を巡行した。
祭りは海老江加茂神社の秋季祭礼。江戸時代に北前船交易で財を成した人たちが曳山を造り、1840(天保11年)年ごろに再建したと伝わる。
日中は花笠飾りの花山が巡行。笛や太鼓囃子(ばやし)に合わせ、法被姿の若者たちが「イヤサー、イヤサー」の掛け声で曳山を引いた。
曳山上部に据えられたからくり人形と、漁師の網起こしの作業歌「木遣(きや)り」が、この地区の曳山の特徴。多くのひもで操る西町の「唐猿童子」や、若者たちが勇壮に歌う木遣りに、祭りを見に訪れた大勢の人たちが拍手を送っていた。