栖霞園の歩みを紹介したDVDを観賞するメンバーら

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栖霞園(福光)の魅力後世に 地元住民がDVD

北日本新聞(2015年10月25日)

 南砺市福光の市指定文化財「福光城址・栖霞(せいか)園」の歴史を後世に伝えるため、地元の住民グループがDVDを作製し、24日に同市福光公民館で披露会を開いた。

 福光城址は平安末期に倶利伽羅の戦いで、木曽義仲軍として活躍した豪族・石黒氏が城を構えた地。石黒氏は室町時代、真宗門徒との戦いに敗れ滅びたが、城跡は江戸期に文化人が交友する栖霞園として再建された。江戸末期に整備されたとみられる茶室建築の母屋と大正期に増築された離れなどで構成され、現在も茶会などに使われている。

 DVDを作ったのは、栖霞園の歴史を掘り起こし、伝承してきた「福光城址・栖霞園をひらく会」(土生居弘会長)。空撮による画像も取り込み、17分間の作品に仕上げた。ナレーションでは、江戸時代以来、俳人らの活動拠点として町人文化を発展させる役割を担ったことや、戦時中疎開していた板画(はんが)家、棟方志功の作品展が開かれたことを説明。園内の句碑や茶室の内部なども映像で紹介している。

 11月初旬までに約100枚を作製し、会員や観光ボランティアらに配布する。昨年作った子ども向けの紙芝居とともに、活用したい考えだ。土生居会長は「若い世代への伝承に結び付けたい」と話していた。披露会は北日本新聞社後援。

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