松本市三才山の美鈴湖で来年1月2日、ワカサギ釣りが解禁される。湖で釣りの営業権を持つ湖畔の「ウテナ荘」が、昨季に約20年ぶりに解禁し、2季目。7日の試し釣りでは、体長7〜10センチほどに順調に育っているのを確認した。代表の小沢源司さん(42)=松本市里山辺=は「地元の人も、近くの浅間温泉などに観光に来た人も、冬のワカサギ釣りを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
美鈴湖は1970年代までワカサギ釣りの名所だったといい、かつてのにぎわいを取り戻そうと、ウテナ荘が2012年から稚魚放流などに取り組んできた。小沢さんによると、昨季は営業期間の52日間に約3千人が訪れ、1日で100匹以上釣った人もいた。
今季は諏訪湖漁協(諏訪市)などから買った卵を4月下旬ごろからふ化させ、約1800万匹の稚魚を放流。夏には県水産試験場(安曇野市明科中川手)やボランティアの協力を得て、ワカサギを食べる外来魚を駆除してきた。
ワカサギ釣りの愛好家で、今季はワカサギの成育にも協力した会社員宮田一さん(51)=松本市城山=は「美鈴湖のワカサギ釣りが、地域の冬の風物詩になればうれしい」と期待を込める。
ワカサギ釣りは午前7時〜午後4時。湖に3カ所ある桟橋で解禁し、氷が十分厚くなったら氷上釣りを解禁する。遊漁料は1日千円、小学生以下無料。さおのレンタル、仕掛けや餌の販売もする。2月中旬まで楽しめる見通し。問い合わせはウテナ荘(電話0263・46・0866)へ。