松本市の国宝松本城で12日、年末恒例の門松の飾り付けがあった。黒門と太鼓門には高さが3メートルを超える門松が用意され、観光客が一足早い新年の準備を見つめていた。
市内の造園業者の5人が、編んだわらを巻き付けたドラム缶を土台に、竹3本を土のうで固定。縁起物の梅やナンテンなどを見栄えよく飾り付けた。川崎市から訪れた会社員田村利夫さん(61)は「もうそんな時季なのか」と話し、家族と写真を撮っていた。
門松は来年1月7日まで飾る。これまで正月三が日は閉場していた天守が、来年は公開される予定だ。松本城管理事務所の林孝一さん(60)は「多くの人に訪れてもらい、日本の年末年始の伝統を感じてほしい」と話していた。