冬型の気圧配置が強まった27日朝、松本市の市街地で雪が舞った。松本城公園では、漆黒の天守と白い雪の対比を狙う写真愛好家や、傘を差しながら園内の散歩を楽しむ観光客の姿が見られた。
松本の朝の最低気温は0・7度。平年より4・7度も高い暖かさで、公園内で舞った雪は積もらなかった。
都内から帰省した娘家族ら4人と訪れた松本市島立の中山紀夫さん(75)は「朝から孫がお城に行きたいというので足を運んだ。雪の中の散歩が良い思い出になってほしい」。孫の大井田正洋くん(6)は「東京と比べても、そんなに寒くない。おじいちゃんの家に戻ったら、みんなですごろくをやりたい」と元気な笑顔を見せた。