木工品などを買い求める人でにぎわった昨年の「勝山年の市」=福井県勝山市の本町通り

木工品などを買い求める人でにぎわった昨年の「勝山年の市」=福井県勝山市の本町通り

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勝山の工芸品や特産、48店一堂 31日に年の市競りで販売初企画

福井新聞(2016年1月19日)

 福井県勝山市の冬の風物詩「勝山年の市」が31日、市中心部の本町通りで開かれる。市内の出店者を中心に48店が軒を連ね、木工品や特産品などが販売される。今回から競りによる商品の販売が初めて企画される。

 年の市は18世紀の中ごろに始まったと伝えられている。農家らが副業として生活用品を売る市を開き、「ないものは馬の角だけ」と言われるほど品ぞろえが豊富だった。現在は勝山本町通り商店街振興組合が毎年1月の最終日曜日に開催している。

 年の市は午前8時半~午後2時まで。勝山特産の鯖の熟(な)れ鮨(ず)しや、かき餅、アマゴの塩焼き、おろしそばなどを販売。臼やきね、まな板などの木工や漆器、陶磁器といった工芸品もある。

 恒例の「むらの達人」コーナーでは、伝統技術を受け継ぐ市内外の3人が▽ござ帽子作りの実演、販売▽わら、竹細工の実演▽サケのこうじずしの販売―を担当する。

 競りで商品を購入する「まちセリ」は約5店で午前9時から順次行う。木工などこだわりの商品を店側が説明、アピールして客がオークション形式で買い求める。

 駐車場は九頭竜川沿いの弁天河原、市役所などに設けられるほか、えちぜん鉄道勝山駅と会場を結ぶ無料シャトルバスが運行される。問い合わせは同商店街振興組合=電話090(8269)8529、勝山商工会議所=電話0779(88)0463。

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