27日の県内は日中に青空が広がり、南砺市平地域の世界遺産・相倉合掌造り集落では、同集落保存財団がこの冬初めての屋根雪下ろしを行った。
雪下ろしは、合掌造り家屋を雪の重みから守り、大量の雪が落ちる時に屋根にふいた茅(かや)が剥がれてしまうのを防ぐ大切な仕事。暖冬で雪が少ない集落も24日の寒波で一気に積雪1メートル50センチを超え、現在は1メートル20センチほど積もっている。
同財団は相倉民俗館など10棟の合掌造り家屋を管理しており、職員ら4人がかんじきを履いて傾斜60度の屋根に上がって作業に汗を流した。辻清市郎事務局長は「今の時期は例年なら3メートルの積雪があり、屋根雪下ろしも3回はやっている。この冬は雪が少なく、雪下ろしもあと1回で済むかもしれない」と話していた。