南砺市中ノ江の道の駅福光で2月13、14の両日に開かれる「南砺ふくみつ雪あかり祭り」で揚げる巨大紙風船の仕上げ作業が30日、同市石黒公民館で始まった。地元住民が31日まで作業し、52基の紙風船を完成させる。
巨大紙風船は住民や市内各校の児童、生徒らが絵を描いた縦6メートル、横3メートルの和紙を直方体状に貼り合わせて作る。中にガスバーナーで熱した空気を送るため、下部に直径1・2メートルの竹の輪で送風口を設けて形を仕上げる。
30日は住民ボランティア15人が集まり、紙風船にテープで次々と竹の輪を付けた。祭りでは東日本大震災以降、南砺市が支援・交流活動を続ける福島県南相馬市から原町高校と原町第一中学校、小高中学校、石神中学校の生徒が描いた紙風船4基が登場。福光美術館で開催中のなんと版画年賀状公募展の入賞作を紹介する紙風船も揚げられる。
道の駅福光の松本浩希社長は「準備は万端。北陸新幹線の開業効果で問い合わせが多く、例年より県外客が増えそう。祭りまでもう少し雪が降ると思うので、最高の雪景色の中で空に舞う紙風船を楽しんでもらえそう」と話す。
祭りは両日とも正午から紙風船を順に揚げ、午後1時から特設ステージでさまざまな催しを繰り広げる。鍋料理や特産品が並ぶ飲食コーナーも設ける。北日本新聞社後援。問い合わせは道の駅福光、電話0763(52)4100。