長野市松代町の真田宝物館が開いているNHK大河ドラマ「真田丸」に合わせた企画展「戦国の絆」で24日、松代藩初代藩主・真田信之(1566〜1658年)の正室小松姫(1573〜1620年)ゆかりとされる袈裟(けさ)の展示が始まった。同市信州新町の寺で昨年11月に見つかったもので、公開は今回が初めてだ。
袈裟は赤色の絹地で、刺しゅうで花などが施された華やかな柄。袈裟が見つかった信州新町の高雲寺には、「赤地錦九條袈裟」の記載がある明治期の文書が残っており、「徳川家康公戦地御用ノ保呂(よろいの背にかける袋状の布)御養女真田家へ入輿(こし入れ)萬年様ト称為菩提(ぼだい)高雲寺へ寄附相成候由」とある。
高雲寺には、小松姫の菩提寺である大英寺(長野市松代町)の住職が隠居したとの文書も残る。真田宝物館は、こうした縁で高雲寺に伝わったのではないかと紹介している。
同市長沼地区の住民でつくる長沼歴史研究会の浦野良平さん(77)は会員6人と鑑賞。「今は色あせているが、豪華なものだったんだろう」と想像を膨らませていた。
袈裟の展示は4月4日まで。火曜休館。一般600円、小中学生200円。