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松本市、外国人宿泊10万人 15年、台湾・中国の客増

信濃毎日新聞(2016年3月30日)

 2015年1〜12月に松本市内に宿泊した外国人旅行者は延べ10万7874人(速報値)で、比較可能なデータのある07年以降で初めて10万人を超えたことが29日、市のまとめで分かった。前年比4万790人(60・8%)の大幅増。市観光温泉課は、円安進行や格安航空会社(LCC)台頭に伴う訪日旅行の割安感などが背景にあると分析している。

 市内の主要なホテルや旅館など124軒から宿泊実態に関する調査票を回収し、独自集計した。07年からの推移を見ると、東日本大震災があった11年に1万7274人に落ち込んだが、その後は右肩上がりで回復し、さらに増加していることが分かる=グラフ。

 15年の国・地域別の宿泊者で最多だったのは、市が03年度から旅行博への出展などを続けている台湾で、前年比22・7%増の1万4341人だった。次いで多かったのは、中国の1万3884人で前年の2・9倍に膨らんだ。査証(ビザ)発給要件の緩和などが影響したとみられる。

 このほか、タイが34・3%増の1万446人、米国が2・2倍の8178人、香港が2・3倍の6795人、インドネシアが65・2%増の5263人など。

 市は「異次元の観光振興」(菅谷昭市長)を打ち出しており、今後も海外誘客(インバウンド)に向けたアピールや公衆無線LAN環境整備などに力を入れるほか、札幌、鹿児島両市と連携した「超広域観光ビジット3」事業、金沢市や岐阜県高山市などと連携する「北陸・飛騨・信州3つ星街道観光協議会」などを通じた誘客拡大を目指す。

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