10日に富山市婦中町長沢の各願寺と婦中ふるさと自然公園で開かれる「ふちゅう曲水(きょくすい)の宴(えん)」のリハーサルが9日、会場で行われ、地元住民や児童らが平安時代の歌遊びを再現したイベントの流れを確認した。
同市古里小学校の女子児童が、曲がりくねった水路に歌人役の住民らを案内し、竹で杯を流す動きを練習。歌人役の7人は、水路に流された杯が目の前を通る際に和歌を詠むという一連の動作を確認した。
当日は、アトラクションとして午前10時から地元の園児による遊戯がスタート。富山藩主が花見に訪れる様子を再現した「入山行列」の後、午後0時45分から曲水の宴が始まり、平安貴族の衣装をまとった歌人が「友」を歌題にした歌を短冊にしたためる。
曲水の宴は、婦中地域の活性化のため、地元住民でつくる実行委員会が1989年から毎年開催している。北日本新聞社共催。