小矢部市中央町の和菓子店「五郎丸屋」は、桜町遺跡から出土した縄文時代の木製品にちなんだ板状の干菓子「古木(こぼく)」をリニューアルし、名称を「木・林(きりん)」に変えた。紙製のパッケージを取り入れ、菓子が割れやすかった簡易包装を改良。カラフルなパッケージで、若い世代にもアピールする新たな土産品とする考えだ。
五郎丸屋は観光庁の「究極のお土産」に選定された干菓子「T五(ティーゴ)」で知られる。20年近く前から作る「古木」は手頃な価格から人気だが、ビニール袋入りで割れやすいのが土産品としては難点だった。
積み木をイメージした新パッケージは、表面に名称を入れただけのシンプルなデザインで、側面に取り入れた黄、ピンクなどの色が映える。「T五」のパッケージをデザインした富山市のデザイナー、宮田裕美詠さんが手掛けた。
ココア、抹茶、和三盆、イチゴの4種類の味も原材料から見直し、塩味を利かせた桜、抹茶、レモン、和三盆、ココアの5種類にした。素材にもこだわり、濃厚な味に仕上げた。
同店は、JR新宿駅南口に3月オープンした商業施設「NEWoMan」で8~10月、和菓子のセレクトショップの1区画に出店。「木・林」を目玉商品とする考えで、16代目社長の渡邉克明さん(46)は「より多くの人に知ってもらい、手土産として使ってもらえたらうれしい」と話す。
1箱15本入り648円。県内では五郎丸屋、きときと市場とやマルシェで扱う。問い合わせは五郎丸屋、電話0766(67)0039。