花火が打ち上げられる中、野外ステージで演じられた「世界の果てからこんにちは」=県利賀芸術公演野外劇場

花火が打ち上げられる中、野外ステージで演じられた「世界の果てからこんにちは」=県利賀芸術公演野外劇場

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自然と調和、壮大な舞台 利賀SCOTサマー・シーズン2日目

北日本新聞(2016年8月28日)

 南砺市の県利賀芸術公園を主会場に開催中の「SCOTサマー・シーズン2016」は27日、2日目を迎え、劇団SCOTの鈴木忠志主宰が演出した「世界の果てからこんにちは」が野外劇場で上演された。鮮やかな花火が夜空を彩り、自然と調和した壮大な舞台を披露した。

 「世界の果て-」は、鈴木主宰の作品から日本について考えさせる場面を集め、一人の男の心象風景として描いた作品。戦時中に歌われた「海ゆかば」や歌謡曲を織り交ぜながら歴史をたどり、日本人の精神性を表現した。小雨が降る中、出演者は熱のこもった演技を繰り広げ、野外劇場のスケールを生かした舞台に、観客は大きな拍手を送った。

 終演後、鈴木主宰の発声で、石井隆一知事と安藤裕康国際交流基金理事長が鏡割りした。「ニッポンジン-瞼(まぶた)の母より-」の上演と、「現代演劇の役割と課題」をテーマにしたシンポジウムも行われた。

 サマー・シーズンは9月4日まで。県、南砺市、県文化振興財団主催。

■利賀の自然・食を堪能 サマーフェス始まる
 南砺市利賀地域の自然や食の魅力を発信する「TOGAサマーフェスティバル~天空と星空のシアターヴィレッジ」が27日、同市利賀村上百瀬の利賀国際キャンプ場一帯で始まり、家族連れらが雄大な自然の中で地元グルメを堪能した。

 同地域で開かれている「SCOTサマー・シーズン2016」に合わせて利賀の多彩な魅力を発信しようと、住民らでつくる実行委員会(河崎真吾委員長)が開いた。

 利賀名物のそばをはじめ、韓国料理や中華料理などを提供するブースが並んだ。特産の清流素麺(そうめん)を使った流しそうめんや、皿回し、竹とんぼといった遊びのワークショップもあった。夜にはバーもオープンした。

 フェスティバルは9月4日までで、イベントは土日を中心に催される。3日には利賀小学校の児童が、手作りのクワの実ゼリーやかき氷を販売する。

 問い合わせは実行委、電話080(6368)4824。

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