大谷勇さんの胸像を除幕する長島自治会長(右)や桜井市長(左から2人目)ら=小矢部市水落

大谷勇さんの胸像を除幕する長島自治会長(右)や桜井市長(左から2人目)ら=小矢部市水落

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大谷家名誉市民3人の像そろう 小矢部「水落大谷記念公園」

北日本新聞(2016年9月5日)

 ホテルニューオータニなどを創業した小矢部市名誉市民の故大谷米太郎さん、故竹次郎さん兄弟の生誕地・同市水落の小矢部ふるさと博物館跡地で4日、竹次郎さんの子で名誉市民の故勇さんの胸像除幕式が行われた。既にあった大谷兄弟の像を含め、名誉市民3人の像が大谷家ゆかりの地にそろった。水落自治会と市が跡地に整備した公園の通称も水落大谷記念公園に決まり、発表された。大勢の住民が大谷家の功績を後世に伝える憩いの地の誕生を喜んだ。

 勇さんは大谷製鉄やSECカーボンなどの事業を継承し、市民プールや大谷中学校、クロスランドおやべの整備など市の発展に多額の寄付をした。長島邦彰水落自治会長、桜井森夫市長、松井秀昭大谷製鉄専務らが土台を含め高さ約2メートルの胸像を除幕。市長は「3人の名誉市民の遺徳をしのび、顕彰する地として多くの方が訪れることを願う」と式辞を述べ、胸像を市に寄付した水落自治会に感謝状を贈った。長島自治会長は勇さんへの感謝の思いを伝えるなど謝辞を述べた。住民が水落太神楽を8年ぶりに披露した。下中夢太鼓の演奏や餅まきもあり、盛大に祝った。

 博物館は大谷兄弟が地元に寄贈した大谷会館が前身。市が近くの旧大谷邸を大谷博物館として開館したのを機に昨年度解体された。子どもらが集う公園にしたいとの自治会の要望を受け、市が跡地を整地してトイレを建設、自治会は植樹やプランターを設置し、胸像を建てた。自治会の依頼を受け、県建築士会青年委員会が設置する木製遊具の製作も始まった。25日までに完成する。

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