福井市の一乗谷朝倉氏遺跡復原町並で8日、福井農林高の生徒が戦国城下町の住人に扮(ふん)して、学校で作った野菜や米を販売した。生徒たちの元気な呼び込みの声が響き、観光客は城下町のかつてのにぎわいを味わっていた。
同町並の中を武士や商人に扮した人々が行き交う催し「戦国城下町生活再現」(30日までの土日祝日に開催)の一環で、同校生産流通科3年の5人が参加した。
かわいらしい着物に身を包み、町娘に"変身"した生徒たちは、校内で育てたタマネギやリンゴ、県内産ラッキョウを使った「うららのドレッシング」を並べた。「心を込めて作りました」とアピールし、観光客に売り込んでいた。生徒の山口菜摘さんは「県外から多くの人が訪れる場所で自分たちが作った商品をPRでき、貴重な経験になりました」と笑顔を見せていた。
また同町並では8日、福井市による「観光おもてなし事業」が始まった。高所作業車に乗って地上約15メートルから同町並内を一望できる「空中物見台」などが人気を集めていた。11月3日までの土日祝日に開催している。