大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の展覧会が23日、作品を手掛けた新海誠監督(43)の古里、南佐久郡小海町の町高原美術館で始まった。登場人物の設定画や実際の人物の動きを撮影した動画資料など約300点を見ようと初日は計1012人が詰め掛け、作品の世界に浸っていた。
「君の名は。」は、夢を通じて出会った東京と地方の少年少女の恋と奇跡を描いた。動画資料は、映画の製作過程が分かるように展示。劇中でヒロインの三葉(みつは)が作り、物語の重要な鍵になる組紐(くみひも)のデザイン画も飾った。ロックバンドRADWIMPS(ラッドウィンプス)による劇中歌も流している。
静岡県富士市の高校3年磯部圭佑さん(17)は「作品の世界観が楽しめた。監督が育った小海の風景も映画に近いものがあって、来てよかった」と満足した様子だった。
「君の名は。」展は同美術館や信濃毎日新聞社などの主催で、12月25日までの午前9時〜午後5時。火曜休館。高校生以上500円、小中学生150円。問い合わせは小海町高原美術館(電話0267・93・2133)へ。