日本一高所にある立山黒部アルペンルート室堂駅(標高2450メートル)を舞台にしたイベント「星にいちばん近い駅・室堂こども駅長」が23日あり、県内の児童4人が駅長の仕事を体験し、国内外から訪れた観光客を笑顔で迎えた。
立山黒部貫光(富山市桜町)が毎年、14日の「鉄道の日」に合わせて開いている恒例企画。抽選で選ばれた山本琉聖君(高岡市中田小2年)、中尾哩麻さん(同市古府小2年)、小柳美波さん(黒部市桜井小2年)、沓茉莉愛さん(同市中央小1年)の4人が、同ターミナルのトロリーバス室堂駅で「こども駅長」を務めた。
制服を着た4人は室堂駅の細野米男駅長から任命書を受け取り、トロリーバスの改札業務や発車合図などを体験。観光客に「行ってらっしゃい」と声を掛けて送り出し、バスが到着すると「ありがとうございます」と出迎えて記念品を手渡した。
山本君はバーコード入り乗車券に興味を持ち「機械を使うのが楽しかった」と話し、小柳さんは乗客をスムーズに誘導する女性駅員の姿に「かっこいい」と目を輝かせた。中尾さんは乗客に声を掛けてもらい「とてもうれしかった」と笑顔を見せ、初めてアルペンルートを訪れた沓さんは「お客さんがたくさんいてびっくりした」と話した。
トロリーバスの特別展示や体験乗車、アルペンルートの乗り物に関連したグッズ販売などもあった。