富山市は、東南アジア陶器の収集で知られる「敢木丁(カムラテン)コレクション」の寄贈を受け、特別展「知られざる東南アジアの陶器」を同市本丸の市佐藤記念美術館で開いている。動物をかたどったつぼ、美しい花鳥文の瓶など95点を展示し、日本では茶道具としても注目される東南アジア陶器の魅力を伝えている。11月6日まで。
同館では10年前から敢木丁コレクションを紹介する企画展を開いている。今回、県外在住の収集家から1800点の寄贈を一括して受けた。
コレクションの中心となる9~13世紀のクメール(現カンボジア)の陶器を多数展示。色に派手さはないが、鳥やゾウ、人物の形をしたつぼなど造形の面白さが目を引く。30日午後2時から、佐々木達夫金沢大名誉教授が記念講演を行う。29日、11月6日午後2時から学芸員が解説する。