17~20世紀のフランス絵画巨匠たちの名品を紹介する「華麗なるフランス絵画 ランス美術館展-ダヴィッドからピサロ、ゴーギャン、藤田嗣治(つぐはる)まで」(同展実行委員会=県立美術館、福井新聞社、福井放送主催)が5日、福井市の福井県立美術館で開幕する。開幕を目前に控えた3日、展示作業が大詰めを迎えた。
作品は1日夜に搬入され、フランスのランスから来た作品管理の担当者と、同美術館の野田訓生総括学芸員が状態を1点1点確認。この日はスタッフが壁面に慎重に展示していった。
印象派を代表するピサロの「オペラ座通り、テアトル・フランセ広場」(1898年)や藤田嗣治の「授乳の聖母」(1964年)など全70点の展示がほぼ完了。4日は照明を調整し、解説パネルをはり付けて開幕に備える。
フランス北部の古都ランスにある美術館の大改修に合わせて実現した巡回展。シャンパンの醸造で財をなした富豪たちが寄贈した珠玉のコレクションが楽しめる。21点が日本国内初公開。
会期は12月25日まで。福井新聞社読者センターと支社支局、県立美術館、県内主要プレイガイドで、4日まで前売り券(一般1200円、ペア券2300円)を販売している。一般1400円、高校・大学生1000円、小・中学生600円(団体は各200円引き)。問い合わせは同美術館=電話0776(25)0452。