衣装を合わせ、本番への気持ちを新たにする児童

衣装を合わせ、本番への気持ちを新たにする児童

富山県 砺波・南砺・五箇山 祭り・催し その他

来春の「出町子供歌舞伎」へ衣装合わせ 砺波

北日本新聞(2016年11月28日)

 来年4月の出町子供歌舞伎曳山(ひきやま)祭で、当番の西町が演じる「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」の衣装合わせが27日、砺波市表町の西町公民館で行われた。同演目の台本も配られ、新たに出演が決まった老松日菜歌(ひなた)さん(出町小学校1年)を合わせた児童6人が本番に向け気持ちを新たにした。

 出町子供歌舞伎曳山祭は県無形民俗文化財で、出町神明宮春季祭礼に合わせ毎年4月29、30日に行う。東、中、西町の3町が1年ごとに持ち回りで曳山を出し、奉納する。

 衣装合わせには美濃歌舞伎博物館・相生(あいおい)座(岐阜)の小栗幸江館長が立ち会い、西町公民館に保管されていた着物やかつらが児童に合うか確認した。これまで同祭では武家社会を描いた時代物が多く演じられてきたが、壺坂霊験記は町人中心の世話物で、西町は初めて演じる。町人の衣装で足りない分を同館から借りることになった。

 台本を受け取った子どもたちは自分のせりふに印を付け、声に出して確認していた。お仙役の中居杏さん(出町小3年)は「衣装が決まってやる気が出てきた。言いにくいせりふもあるので、来年3月からの稽古を頑張りたい」と意気込んだ。

えきねっと びゅう国内ツアー

砺波・南砺・五箇山 ニュース