木曽町特産の食品や工芸品を販売する「木曽アンテナショップおんたけ」が15日、松本市寿中にオープンする。市内を中心に卸業を展開するアルピナが運営する。2014年9月の御嶽山噴火災害で減少している同町の観光客を回復させたいと、同社取締役の高山典明さん(61)が企画した。オープン当日は開田高原産のトウモロコシを使ったスープ100人分を振る舞う。
町特産の発酵食品や菓子、乳製品などの食品類に加え、木曽漆器、木曽ヒノキを使った箸などを取りそろえた。四季折々の山の風景などを紹介する町制作の映像が見られるコーナーも設けた。
30年ほど前から趣味のスキーや写真撮影で木曽に通う中で、同町の食品や名産品に引かれたという高山さん。噴火災害後に「魅力あふれる木曽の食や文化を発信し、少しでも客足が戻る手助けをしたい」とアンテナショップを考え、1年前から店の場所などを検討してきた。「木曽の良さが伝わる商品をそろえられた」と自信をのぞかせる。
町内で開かれるイベントを店でPRしたり、連動した企画をしたりして協力していく予定で、高山さんは「この場所から木曽の魅力を松本の人に発信したい」と話した。
営業時間は午前10時〜午後5時半。木曜定休。問い合わせは同店(電話0263・31・0299)へ。