夜を徹して制作するコンクールの参加者=22日午前1時すぎ、松本市の松本城公園

夜を徹して制作するコンクールの参加者=22日午前1時すぎ、松本市の松本城公園

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松本城氷彫フェス 最後のコンクールに力作並ぶ

信濃毎日新聞(2017年1月23日)

 第31回国宝松本城氷彫フェスティバル(松本市などの実行委主催)最終日の22日、今回で最後となる全国氷彫コンクールが松本市の松本城公園であった。近年では最多の18チームが県内外から参加。フラメンコを踊る女性、闘う竜と虎など、前日夕から徹夜で制作した力作が並び、来場者が熱心に写真に収めていた。

 チームは2人1組。長さ1メートル、重さ130キロの氷柱を15個まで組み合わせ、12時間以内に彫り上げる。参加者はチェーンソーをうならせながら夜通し作業。審査には来場者も参加し、羽の生えた鹿を表現した神奈川県茅ケ崎市の小阪芳史さん(43)と名古屋市の鷺村義仁さん(33)の作品が金賞に選ばれた。

 家族と訪れた松本市里山辺の会社員新井信一さん(46)は、前日夜に制作の様子も見学。写真を撮りながら「作り手の熱気を感じた。細かいところまで作られていて素晴らしい」と感激していた。

 実行委によると、コンクールは1991年に始まった。来年は、子どもに人気の氷のジャンボ滑り台を拡充するなどより多くの観光客が楽しめる催しに衣替えするという。

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