福井市美山地区で冬の風物詩、かき餅作りが行われている。地元主婦らが河内赤カブラや紫サツマイモなど地場産の野菜を利用して作った色とりどりの餅を干したり、油で揚げたりする作業に精を出している。
かき餅作りは、特産品を使った商品開発に取り組む「美山そば加工研究会」が、同市獺ケ口町の「美山そば工房木ごころ」で5年前から行っている。
地元産のもち米に、乾燥させて粉末状にした野菜を混ぜた餅を製造。薄く切り、木枠に載せた網の上に並べて乾燥させる。23日は同会の女性2人が作業した。旭徳恵(のりえ)さん(66)は「乾燥が足りないと食感が悪く、乾きすぎると割れて商品にならない」と話していた。
2月上旬までに、もち米約90キロ分を作る。道の駅「一乗谷あさくら水の駅」などで販売している。